パスワードマネージャーのマイボルトにおいて、共有しているレコードや共有フォルダを削除した際の挙動について説明します。 削除時の挙動は、操作を行ったユーザーがその「レコードの所有者」であるか、あるいは「共有されたユーザー」であるかによって結果が異なります。
はじめに
共有アイテムの削除を行うと、アイテムが「削除済みアイテム」や「アクセス喪失」に移動して復元可能な場合と、完全にボルトから消去される(どこにも表示されなくなる)場合があります。 意図しないデータの消失やアクセス権の喪失を防ぐため、以下の仕様を事前にご確認ください。
共有レコードを削除した場合の挙動
単体で共有しているレコードを削除した場合の検証結果は以下の通りです。
レコードの所有者 | レコードの共有ユーザー | 削除する人 | 削除後の挙動(結果) |
|---|---|---|---|
A | A, B | A(所有者) | A: 「アクセス喪失」に残る(復元も可能) B: マイボルトに共有レコードとして表示されたまま(変化なし) |
A | A, B | B(共有先) | A: マイボルトに残ったまま(Bユーザーの共有権限が削除された状態になる) B: 完全に消去される(マイボルトにも削除済みアイテムにも存在しない) |
共有フォルダを削除した場合の挙動
共有フォルダを削除した場合の挙動は、「共有フォルダの作成者」ではなく、「レコードの所有者」が誰であるかに依存します。
共有フォルダの作成者 | レコードの所有者 | 共有フォルダの共有ユーザー | 共有フォルダを削除するユーザー | 削除後の挙動(結果) |
|---|---|---|---|---|
A | A | A, B, C | A(所有者) | A: 削除済みアイテムに残る B, C: マイボルトにも削除済みアイテムにも不在 |
A | B | A, B, C | A(非所有者) | A, C: マイボルトにも削除済みアイテムにも不在 B: 削除済みアイテムに残る |
A | A | B, C | B(非所有者) | A: 削除済みアイテムに残る B, C: マイボルトにも削除済みアイテムにも不在 |
A | B | B, C | A(非所有者) | 削除の操作ができない |
共有フォルダ内のレコードを削除する場合の挙動
共有フォルダ内の特定のレコードのみを削除する場合も、「共有フォルダの作成者」ではなく、「レコードの所有者」が誰であるかに依存します。
共有フォルダの作成者 | レコードの所有者 | 共有フォルダの共有ユーザー | 共有フォルダを削除するユーザー | レコード単体での共有 | 削除後の挙動(結果) |
|---|---|---|---|---|---|
A | A | A, B | A(所有者) | - | A: 削除済みアイテムに残る B: 削除済みアイテムの「共有フォルダのコンテンツ」に表示される(レコード・共有相手・共有権限も復元が可能) |
A | B | A, B | A(非所有者) | - | A: 完全に消去される(マイボルトにも削除済みアイテムにも存在しない) B: 削除済みアイテムに残る |
A | B | A, B | A(非所有者) | 有り | A: どこにもなくなる B: アクセス喪失に残る |
注意点
管理・運用にあたっては、以下の点にご注意ください。
- レコードやフォルダを完全に消去したい場合: 共有しているレコードや共有フォルダを完全に消去したい場合は、削除の前に共有を解除する必要があります。
- 削除を制限したい場合: ユーザーによる共有フォルダの削除を禁止したい場合は、管理者のポリシー設定によって制御してください。